『はやめの 卒業ブローチです』 そう言って、シャツに通された黄色い花の胸飾り。手作りと言われた、少し不格好なそれを彼は「フクジュソウ」と呼んだ。 ――――俺はお前に、何かしたか。 何もしてないはずなんだ。だのに、わざわざ俺を追って、贈り物をくれて…
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